日本人の平均寿命がまた伸びました。しかし、この平均寿命には寝たきりになって死ぬまでの時間も入っているので平均寿命が伸びたことを手放しには喜んではいられません。
なぜなら生きている時間が長ければ長いほどお金が必要だからです。
定年が65歳になったからといってもそれから平均寿命まで男性でも9.13年、女性では12.68年近くあるのです。
この間、健康で医療や介護にかかる費用が少ない人でも、60歳時に準備しておくべき金額は、3,044〜3,544万円が必要だといわれています。
ましてや、病気になれば、医療費がかかりますし、介護施設に入っても費用は沢山かかります。そのため、やはり働けるならなるべく長らく働くことが良いと思います。働くことは、生活が規則的に保たれ、人と会話し、なおかつ健康が維持されます。若いときに労働あるいは運動で身体を鍛えれば筋力の維持ひいては健康、免疫力の維持ができますので、これを「貯筋」といいます。
この「貯筋」は貯金に劣らない重要なものです。
いくら貯金が少しばかり多いといっても、「貯筋」がないために病気になったり、人のお世話になるようになれば、貯金の持ち腐れ、あるいは少々の貯金は羽がはえたようにあっというまに空高く飛んでいってしまうのです。
貯金がない人にも心配がなくなる方法はあります、それは家庭の絆です
家庭の絆があれば、自分個人の「貯金」がなくても家族が看てくれます。
しかしながら家族の絆があっても「貯筋」は保障できません。「貯筋」は自分で作るものです。
これからはますます寿命が伸びで行きますので、そのような人生を幸せにおくるためには「貯金」「貯筋」そして家庭の「絆」が必要です。
皆さまも、一度最低限85歳まで生きているとして、それに見合う「貯金」「貯筋」そして家庭の「絆」がどの程度あるか見直してみてください。
そしてもう一度、単なる長寿ではなく「健康寿命」を目指し、最期まで自分のことは自分でできる人生を全うし、最期には心行きなく永遠の眠りにつけるようにいたしましょう。

健康寿命とは、心身ともに自立し、健康的に生活できる期間です。
平成22年において、この差は男性9.13年、女性12.68年でした。 |