本年4月より鼻から入れる胃カメラ(経鼻内視鏡検査、別名 鼻カメラ)を始めました。
鼻から入れるファイバースコープの太さは胃カメラの半分以下の細さです。鼻からの内視鏡検査を行う際は、鼻腔内に麻酔剤を塗布するため鼻の痛みもほとんどなく、鼻からカメラを入れていきます。 ※患者さんの状態によっては、鼻からの挿入が難しい場合もあります(鼻ポリープ、鼻中隔彎曲症、出血傾向のある人、鼻炎、ワーファリンなどの坑血小板凝固剤など・・)
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なかには通常の胃カメラが良いという患者さんもいらっしゃいますが、約80%の方は鼻カメラは胃カメラより苦痛が少ないとの感想をいただいています。いつも胃カメラで苦労していらっしゃる方、嚥下反射が強い方には鼻からの内視鏡検査がお勧めです。 また鼻からの内視鏡検査の場合には通常の胃カメラの処置でおこなう、「胃の蠕動を止める注射や、苦痛を和らげるための安定剤の注射」は殆どの場合不要ですので、処置後はすぐに自動車の運転をして帰宅が可能です。より負担の少ない鼻からの内視鏡検査によって、検査がさらに身近なものになりました。 真誠会でもすでに50例以上の鼻カメラを行いましたが、だれも快適に終わっております。
また鼻カメラの時には検査中にでも話がしたいときには、普通通り会話が出来ますので、恐怖感がすくないという利点もあります。
私自身も胃ガン検診の開始前の6月末には鼻カメラで胃癌検診を受ける予定です。
ただし胃精密内視鏡検査が必要な場合の方には通常の胃カメラでさせていただきます。
胃や食道の病気は、がんは早期に発見・治療をすれば、治る可能性も高くなります。
そのためには定期的な医療施設での受診が欠かせません。
本年も7月から胃がん検診が始まりますが、真誠会セントラルクリニックでは5月から予約受付を始めます。二ヶ月前の予約の場合には取りあえず検査を受ける「月」だけ予約し、期日がせまったときに「日時」について決めて行きたいと思います。
もちろん二、三ヶ月以上前から日時も決めて予約することも出来ます。
昨年半年の胃ガン検診の症例は約550例で米子市の医療機関でも3本の指に入るぐらいの患者さんの検診を行いましたが、今年は真誠会の患者さんの癌早期発見、胃癌撲滅の大きな目標をもって、半年間で600例の胃内視鏡検査を行う予定です。
今年も真誠会の患者さんは、全員胃がん検診を受けられることを強くお勧めします!
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