先日、和田町にある小規模多機能センター「ふる里」隣の
「ふる里ギャラリー」で東北支援のライブがあったので、
その一環としてTシャツを売ることになりました。
Tシャツに使うための「がんばろう東北」の字をパソコンで
デザインしようと思って試したのですが、今ひとつ気合いが入
りませんでした。そこで私は思い切った決断をしました。
下手でもいいから、自分の魂を込めた字を書いてTシャツに
使いたいと。
そして、上手い下手ではなく、思いっきり気合いの入った字
をイメージし、岩坂紙店まで秘書に筆を買いに行ってもらいま
した。店長さんに私のイメージを表現するための筆の希望を伝
え、3種類ぐらいの変わり筆と特注の和紙を求めました。
私は深夜、硯を出し、墨をすりながら、何十年ぶりの墨の香り
をかぎました。
そして最終的に、竹で出来た筆を選び、筆先をほぐしてからかすれるような感じで荒っぽく「がんばろう東北」と書きました。夜が更けるままに大きな和紙に10枚ほどしたため、その中から気にいった1枚を選び、「がんばろう東北」の文字が背中に印刷されたTシャツを300枚作りました。
それでも今となってみれば、今回の大震災に比べると、これだけで済んだのだな、とさえ思えるのです。
福島県、宮城県の皆さんと比べたら私たちは幸せすぎるぐらい幸せです。
私たちはとかくすると不満が心の中に起きてきますが、物事は考えかた次第です。
生まれて始めて、私の字がTシャツになった瞬間でした。その字には小田貢の印を押しました。まるで芋判のように幼稚に見える印鑑ですが、実は中国の天津大学の書道の教授が、特別に私に彫ってくれたものなのです。
幸い当日は早速50枚が売れました。この売上代金の1枚につき500円が東北への義援金になるのです。私は最終的には1000枚売って、東北に送りたいと思います。Tシャツを買っても着ない方は、そのままTシャツを寄附していただけばTシャツそのものを東北の皆さんに送る事ができます。私は字は下手だと分かっています。でも私は私の魂が入ったTシャツで、東北の皆さんを救いたかったのです。
私が書を書いたのは、奇しくもそのチャリティーライブが行なわれた小規模多機能センターが出来たときに「ふる里」の字を看板に書いたとき以来でした。
今回墨を磨っているときの墨の香りは最高でした。そして、私が書いた「がんばろう東北」の字が書いてあるTシャツを着ている人に出会ったら、私は感動するでしょう。
ご希望の方は、真誠会受付にお尋ねください、1着1300円です。1着の売上につきシャツをお買いになった代金から300円、それに真誠会が200円を加えて500円の義援金ができるのです。ご協力よろしくお願い申し上げます。
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