さわやか真誠会

平成10年7月号

〜院長から 患者さんへの手紙〜

日野原重明先生との運命的出会い

−堀江先生の一言−

真誠会医院 院長 小田 貢

日野原 重明先生に直接お会いしたのは、今から約3年前の事です。日野原先生が島根県吉田村においでになり、吉田村の堀江 眞村長(消化器外来をしておられる堀江 裕先生の弟さん)に紹介して頂いたのです。
 それまでにも日野原先生を医学雑誌やテレビではお見掛けしたことはありましたが、聖路加国際病院理事長、聖路加看護大学学長などの要職にいらっしゃる方なので、いわゆる雲の上のお方でした。
 しかしながら、吉田村での出会いから私は日野原先生にとても可愛がって頂き、その後聖路加国際病院を訪問した際には先生自らが先導し病院内を案内して頂きました。また、昨年11月には以前にホスピタウン便りでも皆様にもお知らせしたように、日野原先生に真誠会医院を訪問して頂きました。その時に先生と私との話が弾み、先生より「もう一度米子に来て講演会をしよう」とのお言葉を頂き、約束してお帰りになられました。その後私は米子市、あるいは鳥取市で講演会を企画しましたが、いずれも日野原先生の都合の良いと言われた7月12日は会場がありませんでした。そこで松江の島根県民会館で日野原先生の講演会の企画が決定したのです。
 その時私はいつもの欲が出て、やるなら思いっきり素晴らしい会をしたいと思ったのです。講演会のタイトルを山陰緩和ケア(ホスピスケア)セミナーとして、「山陰」の名前をタイトルに入れ鳥取、島根両県の看護協会等の後援をお願いしました。
 幸い、今回の末期癌の患者さんに対す緩和ケア(ホスピスケア)のシンポジウムと日野原先生の特別講演の企画は評判をよび6月29日現在で参加申し込みは鳥取、島根両県はおろか岡山、広島からの参加を含めて1500人近くの方が参加される事になったのです。
 私のような米子の一開業医の企画に山陰、山陽から1500人の沢山の方々が集まられることを考えると今更ながら日野原先生の人気の高さに驚かされます。
 しかも日野原先生の講演には医療関係者だけではなく、沢山の日野原先生のファンである一般市民の方々が続々と申し込みをされております。
 これだけ大きな動きは、鳥取大学医学部附属病院 第二内科の堀江 裕先生が、ある日真誠会医院に来て私に、「小田先生、今度日野原先生が吉田村に来られるので先生も行ってみられませんか」と一言いわれたのが切っ掛けでした。人の一言の大切さ、そして人との出会いの不思議さをつくづく思い知らされ、また人との流れを感じました。
 ちなみに、私と日野原先生の出会いを作った堀江先生は、直接には日野原先生を知っておられませんでしたが、その自分の一言がこの様な流を作るとは先生自身、全く夢にも思っておられませんでした。
 最後に、山陰緩和ケア(ホスピスケア)セミナーが山陰のホスピスケアの発展に役立つことを祈っております。

バックナンバー

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平成24年2-4月号(Vol.124) 日野原先生 小田貢 師弟桜

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平成23年8-9月号(Vol.120) 高齢者「生活支援隊」誕生
平成23年6-7月号(Vol.119) 検診対象者全員が胃がん検診を
平成23年5月号(Vol.118)がんばろう東北!
平成23年4月号(Vol.117)生きていることへの感謝
平成23年1-3合併号(Vol.116)自然の力に見せ付けされて
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平成22年9-10合併号(Vol.114)胃カメラ小僧、カメラ小僧、そして自転車小僧
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平成22年5-6合併号(vol.112)愛情で咲かせる桜とバラ、そして人
平成22年3-4合併号(vol.111)桜にときめき、桜に戻す
平成22年2月号(vol.110)人生のバラを咲かせましょう

平成21年12月-平成22年1月合併号(vol.109)新たな決意で
平成21年11月号(vol.108)秋の楽しみ
平成21年9-10月号(vol.107) カメラ小僧から胃カメラ小僧に −65歳の挑戦−
平成21年8月号(vol.106)今年も”夏太り”に注意しましょう
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平成21年6月号(vol.104)イングリッシュガーデン”ターシャ”開園
平成21年5月号(vol.103)65歳のカメラ小僧
平成21年4月号(vol.102)桜命
平成21年3月号(vol.101)患者の皆様にご理解を
平成21年2月号(vol.100)拝啓十五の君に
平成21年1月号(vol.99)65歳を目前にして

平成20年12月増刊号(vol.98)心にシワはこない
平成20年12月号(vol.97)今こそ耐えて、足元をみて
平成20年10・11月号(vol.96)月光仮面と陸王
平成20年9月号(vol.95)日野原先生再び米子講演
平成20年7・8月号(vol.94)夏太りではなくメタボ解消の夏に
平成20年6月号(vol.93)何でも「品格」時代
平成20年5月号(vol.92)自然はすばらしい
平成20年4月号(vol.91)いびきは危険(睡眠時無呼吸外来)
平成20年3月号(vol.90)メディカルフィットネスのすすめ
平成20年2月号(vol.89)「小江戸」倉敷を訪れて
平成20年1月号(vol.88)メタボ元年

平成19年12月号(vol.87)希望に胸を膨らませて
平成19年11月号(vol.86)看病すること、看取ること
平成19年9・10月号(vol.84)新たなる挑戦
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平成15年8・9月号(vol.56)秋の訪れ
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