昨年(平成24年)5月21日、真誠会名誉理事長 日野原重明先生と私は、日野原先生の100歳を記念して真誠会セントラルクリニックの庭に枝垂れ桜を2本植えました。
1本は日野原先生に植えていただき日野原桜とし、もう1本は私が植え小田桜とし、これを師弟桜として記念碑も造りました。
それから1年間この桜が咲くのを、毎日首を長くして待っていました。夏の暑いときには私も水をやり、ときどき肥料もまきました。
昨年の夏は暑かったので枯れるのではないかと、とても心配しました。回診のときはいつも2階の窓から下の師弟桜の状態を心配しながら観察していました。
そしてこの原稿を書いている今年(平成25年)3月24日、師弟桜が開花し始めました。
そもそも枝垂れ桜はソメイヨシノよりも少し遅く咲くのですが、今年はソメイヨシノとほぼ同時期に咲きそうです。真誠会には院長室の前に2本大きなソメイヨシノが植えてありますが、それらは私の還暦を記念して植えたものです。その後、2年前の豪雪のときには大きな枝が折れてかなり痛んだのですが、これも一生懸命に水をやり、肥料をやりました。
お陰でこの2本の桜も9年間で非常に大きくなりましたし、また今年は今までで一番多くの蕾をつけていたので、4月上旬には早くも満開となりました。
ということで今年は真誠会の右には2本のソメイヨシノが、左には師弟桜も満開に咲き、病院を受診される方、入院中の方、施設に入所していらっしゃる方、お見舞いの皆さま、近所の皆さま、そしてスタッフもその美しさを満喫していただけると思います。
私はこの桜がこれから20年、30年、そしてそれからも長く咲き続け皆さま方の心に幸せをよびおこすことを、そして日野原先生がこの枝垂れ桜のようにこれからも長らく人生の花を咲かせ続けられますことを祈っています。 |

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