私は本来怠け者のはずですが、私の中には別の私がいてコントロールしているようです。それは尽きない好奇心、尽きない発想力、そして勉強熱心というもう一人の私です。
一番最近では9月29日、30日米子医療センターで缶詰になって癌の緩和ケアの集中研修セミナーを受けました。研修の直前までセミナーの中身は知りませんでしたが、前日になってインターネットで調べてみたら、この厚生労働省認定のセミナーでセミナーの最初にテストがあるではありませんか。これには私も慌てました。テストで真誠会の院長が落第点を取るわけにはいかないからです。慌てて、インターネットから200〜300題の試験問題をダウンロードして、午後9時から午前3時まで一夜漬けで猛勉強をしました。
私の試験勉強は何年ぶりだったでしょうか、とても新鮮な気持ち、若返った気持ちになりました。若き日の受験勉強を思い出して懐かしくも感じました。
もちろんその日は睡眠不足ですから、神経を集中して講義を聴くのも大変でした。しかし、いつ質問が飛んでくるか分かりませんので、居眠りをするわけにはいきません。二日間の研修でしたので、一日目が終わった夜もゆったりと寝るわけにはいきません。セミナー2日目に向かって予習をしていなければ、研修の内容を効率よく頭に入れることが出来ないからです。ということで、初日の夜も9時から午前2時まで予習して2日目のセミナーを受けました。睡眠不足の蓄積もありましたが、緊張して一生懸命にセミナーを受け、最後に、一枚の修了証書を頂きました。
これは私の年齢では困難なことでしたが、やり遂げた達成感と満足感がありました。
さて、次に私を待っているのは10月13日、14日東京で二日間缶詰になって皓性労働省の「在宅医療連携拠点事業の都道府県リーダー研修」があります。
この研修も単に黙って座って聞くだけでなく、グループに分かれて討論とか、実践力をつけるための厳しい研修です。
さらに12月15日、16日には、これも大阪にて厚生労働省主催で行なわれる「認知症サポート医」になるための研修です。
でこれらはすべて人から義務として与えら得た研修ではなく、更なる高みに自分を引き上げるために果した研修なのです。
本年9月9日で真誠会開院24周年を迎えましたが、今までこれほど勉強に対して燃えている自分は見たことがありません。
心の隅にある好奇心、強い勉学心が私の中の怠け心を圧倒して私を燃え上がらせる自分の心に、「意外にがんばるじゃないの」って思ってしまいます。
|