さ わ や か 真 誠 会

平成21年9-10月号
合併号 Vol 107

〜院長から 患者さんへの手紙〜


 カメラ小僧から胃カメラ小僧に
−65歳の挑戦−

 真誠会セントラルクリニック
 院長 小田 貢

 私の趣味がカメラであることは皆様もご存知だと思いますが、今年の3月に梅木先生が転勤になってから、胃カメラは私が行うことになりました。特に7月からは胃がん健診が始まったので、通常の診察に加えて胃カメラの撮影をしなければならなくなりました。毎日、とても忙しい日々を送っております。
 私が写す胃カメラの症例は一週間に12から14例ですから、7、8、9月の三ヶ月で130例から140例になります。本年12末までの胃がん健診までには250から300例の症例をこなすことになります。
 消化器の常勤がいなくなっただけでなく、大学からの消化器内科の派遣も減りましたのでこれも悩みの種でした。
 しかし私は、もともと内科出身で、途中から麻酔科医になりました。胃透視も胃カメラも多数経験はつんでいました。再び胃透視も胃カメラも私自身が行うことになりました。
 ということで、今までカメラ小僧だった私が本年の後半は胃カメラ小僧になってしまいました。
 勿論、救急蘇生とか痛みの治療など本来の麻酔科医の分野は得意中の得意です。付け加えるなら、大学病院時代には救急外来もやっておりましたので一般的な内科医師よりは外科的な救急処置には慣れています。外来で縫合(針で縫う治療)が必要な患者さんも自分で可能な範囲では処置をしています。この胃カメラを写すことで、今までの朝9時からの診療時間だけでは時間が足りなくなりました。
 外来診療の開始前の8時40分には胃カメラを1例写し、昼の外来終了時間を過ぎても、もう1例写すので、午前中の仕事はさらに30分延長で仕事をしています。
 今ではトイレに行く時間も惜しんで診療業務をしています。
 また入院患者さん19人全員も私が主治医ですので、20年前の開業以来で一番忙しい時期を迎えています。
 しかしながら私自身はその忙しさが苦しいわけではありません。今まで以上にたくさんの患者さんを直接診察ができることで、とても遣り甲斐を感じています。そして、私自身65歳でどこまで仕事量がこなしていけるのか大きな挑戦なのです。
 実際には、来年には新しい医師が来る予定ですので、私の忙しさは本年12月一杯で終わると思いますが、それまでの間自分の人生でも量的にも質的にも最高の時間にしたいと思っています。
 本年3月から12月までの10ヶ月間は、とんでもない仕事の忙しさですが、私に試練を下さった神様に感謝しています。

バックナンバー

平成24年5-6月号(Vol.125) 鼻からの(胃)カメラを始めました
平成24年2-4月号(Vol.124) 日野原先生 小田貢 師弟桜

平成23年11-12月号(Vol.122) 今年1年を振り返って
平成23年8-9月号(Vol.120) 高齢者「生活支援隊」誕生
平成23年6-7月号(Vol.119) 検診対象者全員が胃がん検診を
平成23年5月号(Vol.118)がんばろう東北!
平成23年4月号(Vol.117)生きていることへの感謝
平成23年1-3合併号(Vol.116)自然の力に見せ付けされて
平成22年11-12合併号(Vol.115)あの日のときめきをもう一度
平成22年9-10合併号(Vol.114)胃カメラ小僧、カメラ小僧、そして自転車小僧
平成22年7-8合併号(vol.113)お盆と花火
平成22年5-6合併号(vol.112)愛情で咲かせる桜とバラ、そして人
平成22年3-4合併号(vol.111)桜にときめき、桜に戻す
平成22年2月号(vol.110)人生のバラを咲かせましょう

平成21年12月-平成22年1月合併号(vol.109)新たな決意で
平成21年11月号(vol.108)秋の楽しみ
平成21年9-10月号(vol.107) カメラ小僧から胃カメラ小僧に −65歳の挑戦−
平成21年8月号(vol.106)今年も”夏太り”に注意しましょう
平成21年7月号(vol.105)65歳の馬鹿力!!そして総合医を目指して
平成21年6月号(vol.104)イングリッシュガーデン”ターシャ”開園
平成21年5月号(vol.103)65歳のカメラ小僧
平成21年4月号(vol.102)桜命
平成21年3月号(vol.101)患者の皆様にご理解を
平成21年2月号(vol.100)拝啓十五の君に
平成21年1月号(vol.99)65歳を目前にして

平成20年12月増刊号(vol.98)心にシワはこない
平成20年12月号(vol.97)今こそ耐えて、足元をみて
平成20年10・11月号(vol.96)月光仮面と陸王
平成20年9月号(vol.95)日野原先生再び米子講演
平成20年7・8月号(vol.94)夏太りではなくメタボ解消の夏に
平成20年6月号(vol.93)何でも「品格」時代
平成20年5月号(vol.92)自然はすばらしい
平成20年4月号(vol.91)いびきは危険(睡眠時無呼吸外来)
平成20年3月号(vol.90)メディカルフィットネスのすすめ
平成20年2月号(vol.89)「小江戸」倉敷を訪れて
平成20年1月号(vol.88)メタボ元年

平成19年12月号(vol.87)希望に胸を膨らませて
平成19年11月号(vol.86)看病すること、看取ること
平成19年9・10月号(vol.84)新たなる挑戦
平成19年6・7月号(vol.83)老化はいつ感じるのか 日野原先生の後を追って
平成19年4・5月号(vol.82)肉体を若返らせる体力を増進させる肉体を長持ちさせる
平成19年2・3月号(vol.81)雪のない冬
平成19年1月号(vol.80)○○太り、、、、、

平成18年11・12月号(vol.79)矢のように走り去りつつある今年
平成18年10月号(vol.78)NPO法人がいなネットをご存知ですか?
平成18年9月号(vol.77)意外に楽しい62歳 心は青春
平成18年7-8月号(vol.76)二宮金次郎と日野原重明先生
平成18年6月号(vol.75)基本健診を早目にすませましょう
平成18年4・5月号(vol.74)今の私だから出来ること年を重ねることの大切さ
平成18年2・3月号(vol.73)介護予防は老後の体力の備蓄
平成18年1月号(vol.72)初電話、初詣、初ぼけ

平成17年11・12月号(vol.71)終わりよければ全てよし
平成17年9・10月号(vol.70)新老人の会へのご案内
平成17年8月号(vol.69)野茂英雄、三浦知良選手に、『男の美学』を見る
平成17年6・7月号(vol.68)「寝たきり防止」について
平成17年4・5月号(vol.67)真誠会医院から真誠会セントラルクリニックへ
平成17年3月特別号 聖路加国際病院研修中間レポート
平成17年3月号号外 4月より消化器常勤医師が勤務
平成17年2・3月号(vol.66)還暦のしめくくりと61歳の旅立ち
平成17年1月号(vol.65)先生の愛の深さ伝えたい

平成16年12月号(vol.64)今年を振り返って
平成16年9-11号(vol.63)私のダイエット
平成16年8月増刊号 愛・希望そして夢
平成16年8月号(vol.62)真誠会が更に夢の空間に変化
平成16年6-7月号(vol.61)お洒落をしましょう
平成16年4-5月号(vol.60)青松庵が出来ました
平成16年1-3月号(vol.59)還暦に向かって


平成15年11・12月号(vol.58)健康痩身しませんか
平成15年10月号(vol.57)元気で現役80才私の生き方努力
平成15年8・9月号(vol.56)秋の訪れ
平成15年7月号(vol.55)平均寿命と健康年齢
平成15年6月号(vol.54)緩和ケア病棟設立を目指す
平成15年5月号(vol.53)動物カメラマンの目線
平成15年4月号(vol.52)そうだ、京都へ行こう
平成15年2・3月号(vol.99)携帯電話へ検査結果お知らせサービス
平成15年1月号(vol.50)痛みのことは私にご相談を!


平成14年11・12月合併号(vol.49)日野原先生の力強く優しい手
平成14年9・10月合併号(vol.48)花の命は、、、
平成14年7・8月合併号(vol.47)猿が退化した姿が人間?
平成14年6月号(vol.46)花とエンジェルのテーマパークその3
平成14年5月号(vol.45)花とエンジェルのテーマパークその2
平成14年4月号(vol.44)花とエンジェルのテーマパークその1
平成14年2.3月合併号(vol.43)西陣織匠
平成14年1月号(vol.42)イチロー選手に学ぶ

平成13年12月号(vol.41)魂が踊る
平成13年10・11月号(vol.40)同窓会で見る自分史
平成13年9月号(vol.39)神の子モーツアルト
平成13年8月号(vol.38)私の人生最高の友「S君」
平成13年7月号(vol.37)夏の思い出
平成13年6月号(vol.36)21世紀の真誠会ロビー改革
平成13年5月号(vol.35)桜談義A
平成13年4月号(vol.34)桜談義@
平成13年3月号(vol.33)父の想い出
平成13年2月号(vol.32)私のボランティア活動
平成13年1月号(vol.31)しなやかに強く


平成12年12月号(vol.30)優しさレベルの分類
平成12年11月号(vol.29)カウントダウン20世紀
平成12年10月号(vol.28)堀江先生の爽やか電話
平成12年9月号(vol.27)しまなみ海道走破記
平成12年6.7.8月合併号(vol.26)ベン・ケーシーに憧れて
平成12年5月号(vol.25)感動的な本との出会い
平成12年3月号(vol.23)写真撮影裏話
平成12年2月号(vol.22)21世紀の福祉に夢を
平成12年1月号(vol.21)新年のご挨拶


平成11年12月号(vol.20)新しい町弓浜ホスピタウン
平成11年11月号(vol.19)写真と医療における芸術
平成11年10月号(vol.18)永遠のテーマを残す
平成11年9月号(vol.17)米川探訪
平成11年8月号(vol.16)素晴らしきかな劣等感
平成11年7月号(vol.15)私は聴診器を持った指揮者
平成11年6月号(vol.14)聴診器と私
平成11年5月号(vol.13)大樹は古老か哲学者(木についてその2))
平成11年4月号(vol.12)大樹は古老か哲学者(木についてその1)
平成11年3月号(vol.11)私は鯉のおいしゃさん
平成11年2月号(vol.10)寒稽古の想い出
平成11年1月号(vol.9)ウィンターセレブレーション(冬の祝福)

平成10年12月号(vol.8)山陰一のクリスマス・イルミネーションを夢見て)
平成10年11月号(vol.7)仕事と育児の両立
平成10年9.10月合併号(vol.6)ホスピタウン開設10周年を迎えて
平成10年8月号(vol.5)マウンテンバイクに乗って自然に帰る
平成10年7月号(vol.4)日野原重明先生との運命的出会い
平成10年6月号(vol.3)我に七難八苦を与え給え

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