さ わ や か 真 誠 会
平成23年5月号
NO.118  
〜院長から患者さまへのお手紙〜

がんばろう 東北!


真誠会セントラルクリニック
院長 小田 貢
 先日、和田町にある小規模多機能センター「ふる里」隣の
「ふる里ギャラリー」で東北支援のライブがあったので、
その一環としてTシャツを売ることになりました。
 Tシャツに使うための「がんばろう東北」の字をパソコンで
デザインしようと思って試したのですが、今ひとつ気合いが入
りませんでした。そこで私は思い切った決断をしました。
下手でもいいから、自分の魂を込めた字を書いてTシャツに
使いたいと。

 そして、上手い下手ではなく、思いっきり気合いの入った字
をイメージし、岩坂紙店まで秘書に筆を買いに行ってもらいま
した。店長さんに私のイメージを表現するための筆の希望を伝
え、3種類ぐらいの変わり筆と特注の和紙を求めました。

 私は深夜、硯を出し、墨をすりながら、何十年ぶりの墨の香り
をかぎました。

そして最終的に、竹で出来た筆を選び、筆先をほぐしてからかすれるような感じで荒っぽく「がんばろう東北」と書きました。夜が更けるままに大きな和紙に10枚ほどしたため、その中から気にいった1枚を選び、「がんばろう東北」の文字が背中に印刷されたTシャツを300枚作りました。
それでも今となってみれば、今回の大震災に比べると、これだけで済んだのだな、とさえ思えるのです。

 福島県、宮城県の皆さんと比べたら私たちは幸せすぎるぐらい幸せです。
 私たちはとかくすると不満が心の中に起きてきますが、物事は考えかた次第です。
 生まれて始めて、私の字がTシャツになった瞬間でした。その字には小田貢の印を押しました。まるで芋判のように幼稚に見える印鑑ですが、実は中国の天津大学の書道の教授が、特別に私に彫ってくれたものなのです。
 幸い当日は早速50枚が売れました。この売上代金の1枚につき500円が東北への義援金になるのです。私は最終的には1000枚売って、東北に送りたいと思います。Tシャツを買っても着ない方は、そのままTシャツを寄附していただけばTシャツそのものを東北の皆さんに送る事ができます。私は字は下手だと分かっています。でも私は私の魂が入ったTシャツで、東北の皆さんを救いたかったのです。
 私が書を書いたのは、奇しくもそのチャリティーライブが行なわれた小規模多機能センターが出来たときに「ふる里」の字を看板に書いたとき以来でした。
 今回墨を磨っているときの墨の香りは最高でした。そして、私が書いた「がんばろう東北」の字が書いてあるTシャツを着ている人に出会ったら、私は感動するでしょう。
 ご希望の方は、真誠会受付にお尋ねください、1着1300円です。1着の売上につきシャツをお買いになった代金から300円、それに真誠会が200円を加えて500円の義援金ができるのです。ご協力よろしくお願い申し上げます。



 バックナンバー
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平成23年5月号(Vol.118)がんばろう東北!
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平成22年9-10合併号(Vol.114)胃カメラ小僧、カメラ小僧、そして自転車小僧
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平成21年3月号(vol.101)患者の皆様にご理解を
平成21年2月号(vol.100)拝啓十五の君に
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平成20年9月号(vol.95)日野原先生再び米子講演
平成20年7・8月号(vol.94)夏太りではなくメタボ解消の夏に
平成20年6月号(vol.93)何でも「品格」時代
平成20年5月号(vol.92)自然はすばらしい
平成20年4月号(vol.91)いびきは危険(睡眠時無呼吸外来)
平成20年3月号(vol.90)メディカルフィットネスのすすめ
平成20年2月号(vol.89)「小江戸」倉敷を訪れて
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平成19年12月号(vol.87)希望に胸を膨らませて
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平成14年11・12月合併号(vol.49)日野原先生の力強く優しい手
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平成13年12月号(vol.41)魂が踊る
平成13年10・11月号(vol.40)同窓会で見る自分史
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平成13年8月号(vol.38)私の人生最高の友「S君」
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平成13年3月号(vol.33)父の想い出
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平成12年12月号(vol.30)優しさレベルの分類
平成12年11月号(vol.29)カウントダウン20世紀
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平成12年3月号(vol.23)写真撮影裏話
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平成11年12月号(vol.20)新しい町弓浜ホスピタウン
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