私平成24年11月21日(水)、東京目黒雅叙園にて日経エレクトロニクス、デジタルヘルスOnline主催の『デジタルヘルス・サミット2013』があり、私も「ユビキタス地域医療からスマート地域医療に」というタイトルで基調講演を行いました。
学会などの発表会では数々の発表をしてきましたが、基調講演という指導的立場の講演はあまりないことですし、ましてや東京で行なわれる全国大会での基調講演は初めてでした。
ちなみに、そのときの特別講演が2002年にノーベル化学賞を受賞された田中耕一氏でした。基調講演は私以外に、医療法人社団KNI 理事長 北原茂実氏、青森県知事 三村申吾氏、大分県知事 広瀬勝貞氏の合計4人でした。
控え室は田中耕一氏とその他の講師と同じ部屋でしたので、田中氏は発表の準備を終えられたころを見計らって名刺を出し挨拶をしたところ、気軽に名刺を出して挨拶をしてくださいました。ノーベル賞受賞時にテレビなどマスコミ報道で感じた田中さんの素朴で実直な雰囲気は当時とまったく変わらないものでした。変わっていたのは髪が白髪になっていたことぐらいです。
田中さんの発表はノーベル化学賞をもらうきっかけになった研究の経緯について話された後、最近の新しい発明についてお話をされました。その発見もとてもすばらしいものでした。田中氏は、「自分には作業服を着ているのが一番似合っており、今日の発表のように背広姿は本来の自分の姿ではない」というようなことを非常に謙虚に話されました。そして今後は医療の発展、診断学の進展に貢献する研究に専念すると語られました。
今回の東京での講演は、私の人生の中でも最も格式が高く、またノーベル賞受賞者と同じ壇上で講演ができたという記念すべきものでした。もちろん田中氏だけではなく、青森県知事、大分県知事も同じ舞台での基調講演でしたので、私は発表が終わるまでは緊張の連続でした。
また10月31日には大阪で「高齢者住宅セミナー2012in大阪」が開催され、講師として一時間の講演を行いました。私も勉強のために東京、大阪でたくさんのセミナーを受けてきましたが、受講料を必要とするセミナーの講師は初めてでした。このセミナーでは真誠会の医療福祉の歴史や、組織、活動について、そして、来年建設される真誠会セントラルレジデンスについて話をしました。
今年の10月、11月は講師づいた年末となりました。年を重ねると髪が白くなる、体力が落ちる、希望がなくなるというイメージもありますが、年を重ねたためにこのような素晴しい機会に出会うチャンスがあり、幸運が舞い込むことがわかりました。
来年もこのような興奮するような幸運な出会いがありますように。
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