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放射線防護対策設備について

弓浜ホスピタウン放射線防護対策工事

2011年3月11日に発生した東日本大震災により、東京電力福島原子力発電所で重大な原子力災害が起きたことを教訓として、中国電力島根原子力発電所から30km圏内ある弓浜ホスピタウンに国および鳥取県の協力を得て、放射線防護対策工事を実施しました。

【工事の目的】

原子力災害発生時に、すみやかな避難が難しい老人保健施設入所者および支援が必要な地域住民が一時的に避難する退避施設を整備する。

【主な工事内容】

弓浜ホウピタウンの3階(老人保健施設弓浜ゆうとぴあ)を退避施設とするため、窓や換気口等への放射線遮断措置の実施、安全で新鮮な空気を取り入れるため放射性物質等を除去する陽圧フィルターファンユニット(写真1)の設置。
さらに、職員の出入口に人体に付着する放射性物質を除去するエアシャワーを設置するとともに、停電に備え非常用発電機(写真2)および地下オイルタンクを設置。

•弓浜ホスピタウンの3階(老人保健施設弓浜ゆうとぴあ)
 対象面積 2,125.8平米
•弓浜ホスピタウン1階の避難通路部分
 (1階エレベーター前から職員通用口まで)
 対象面積  92.74平米

 放射線防護対策工事合計面積 2,218.54平米


陽圧フィルターファンユニット

 放射性物質で汚染された外気を取り込み、活性炭フィルター等で放射性物質を取り除き 
 清浄な空気を送風する設備

 



エアシャワーユニット

 外部からの人の出入り時に、強力な風の力で人体に付着した放射性物質を 
 除去する装置

 



非常用発電機

 停電発生時に、自動的に発電する装置。同時に設置した地下オイルタンク(A重油)と
 連動しており最大一週間発電が可能

 
 

【避難訓練の実施】

真誠会では、平成25年11月および平成26年10月に鳥取県および米子市が主催する原子力災害発生を想定した避難訓練に参加。災害発生時における避難の方法を訓練しています。
また、弓浜ホスピタウンに整備した放射線防護設備の稼動訓練を平成27年11月30日に実施し、事故発生時の対応を訓練しています。