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ホスピタウン便り

VOL39 (平成16年1月)

 

愛すること、耐えること、創めること

 
 平成15年9月9日真誠会は15周年を迎え、11月22日(土)記念行事として、聖路加国際病院 理事長であり医療法人真誠会 名誉理事長 日野原重明先生との対談講演会を行いました。今や国民的スーパースターとなられた日野原重明先生との対談は非常に有意義で、真誠会の15周年の記念としてこれほど相応しいものはなかったと思います。
 私はもちろん日野原先生を存じ上げているので今更びっくりはしませんが、講演会に参加された多くの皆様は実際の日野原先生のお姿を見て大変驚かれたと思います。92歳のご高齢にもかかわらず、背筋はしゃんとして何不自由なく行動でき、若さと情熱にあふれた講演を行い、そして講演の中の随所で日野原先生の頭脳の明晰さ、記憶力の素晴らしさを認識させられたからです。
 日野原先生の92歳の時点での健康年齢は、一般での75歳から80歳くらいの若さがあり、精神、頭脳年齢は45歳かあるいはそれより若い青年期のものを感じさせるほどでした。まさにスーパーマンのような、みなぎる生のパワーに皆、圧倒されました。
 しかし、日野原先生は決して安楽な人生を送ってこられたわけではなく、生活の困窮する中で母親の愛情の元で成長されたのです。その日野原先生が口癖のようにいわれる言葉に「愛すること、耐えること、創めること」という言葉があります。現在の経済的に不景気な時代には、とかく希望をなくしたり、心が荒廃したり、やる気をなくしてしまいがちになります。ですが、このような時代にこそ苦しみに耐え、その中でも人間的な心の豊かさ、愛を持ちつづけ、苦しい中でも自分を高め、次の飛躍を夢見て何かを創める(注:始める、ではありません)ことが大切なのです。
 どんなに苦しいときも、あるいは苦しければ苦しいほど忍耐をもって、希望の光を捜し求めるためには何かを創めなければなりません。
 真誠会はこの日野原先生の教えを守り、平成16年、社会の低迷が予測される時代の中で、その苦しみに耐えながら新たな希望の光を求めて、勇気を持って新しいことを創めたいと思います。

    医療法人真誠会・社会福祉法人真誠会 理事長  小田 貢


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