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ホスピタウン便り

VOL12 (平成5年4月)

中下医院開院1年目のご挨拶

 

中下医院 中下 英之助

平成4年4月17日にホスピタウンに中下医院を開院しほぼ1年が経過しようとしています。お陰様で本年の3月末で新患の総数が1500人を数えました。また男性と女性の比率は男性58%、女性42%とやや男性の患者さんが多く受診されました。患者さんを地域別にみますと、河崎地区(26.5%)、夜見、富益、弓浜地区(19.1%)、三柳地区(11.6%)、と外浜産業道路沿いに住居のある人の受診が多く、またホスピタウンの立地条件もありマイカーによる来院が多数を占めております。

主な疾患は泌尿器科では小児では包茎、オネショの相談、成人では膀胱炎などの尿路感染症。前立腺肥大症、神経因性膀胱等による排尿障害。血尿、蛋白尿の精密検査。尿路結石等が多く、皮膚科ではアトピー性皮膚炎をはじめとする湿疹皮膚炎群、じん麻疹、白癬(ミズムシ)、とびひ、みずいぼ、イボの治療などが多くみられました。

またホスピタウンの医院をはじめ西部医師会の諸先生から多数の患者さんの紹介を頂き、総数124名(新患数の8.2%)にものぼり、まことに感謝すると共に責任の深さを感じております。

重症や開腹手術などの入院治療が必要な患者さんやCTなど高度の検査が必要な患者さんには、鳥取大学附属病院、山陰労災病院、国立米子病院をはじめ市内の医療機関を紹介しましたが快く受け入れて頂きまことに有難うございました。

今後、開業医のほんらいの役割である地域医療と共に、ホスピタウンの診療機関内の親密な連携を保ち、デイ・サージャリーを中心に内視鏡手術や小児の包茎などの麻酔の必要な患者さんは真誠会医院にておこない、局部麻酔でできる包茎、イボ、皮膚腫瘍などに対する冷凍、電気凝固、外来小手術および血尿、蛋白尿の精密検査、おねしょ、尿漏れなどの排尿に対する相談など専門性もいかした診療もさらに進めたいと思っております。

 

健康保養都市 よなご

医療福祉の町 ホスピタウン

 ホスピタウンも5年目を迎え、質量ともに充実がみられるようになってきました。

 現在のホスピタウンの概要と今後の整備計画を示しています。

 今後の計画としては、

 第一に、老人保健施設「ゆうとぴあ」です。これができることにより、現在も行っている在宅医療、訪問看護もあわせて患者さんの様々なニーズに対応できるようになると思われます。

 第二に、保育施設です。当初はホスピタウン内の託児施設としてスタートする予定です。

 勿論、器だけあればいいというわけではありません。ホスピタウン一同その器に負けないだけの地道な努力をしていきたく思います。

 

ホスピタウン整備計画具体化

地域医療のオピニオンリーダーめざして

 ホスピタウンではホスピタウン誕生以来一貫して総合的医療福祉の街の建設を目標にしてきましたが、このたび正式に老人保健施設の申請を鳥取県に提出しました。この老人保健施設は病院を退院し家庭に復帰するまでの期間、原則的には3ヵ月リハビリのために入所する施設です。医療法人真誠会が建設予定の老人保健施設は定員89人で通所のリハビリ、入浴サービスも行なう予定です。

 計画では3階建で広い吹き抜け、中庭のある明るい建物で、真誠会医院の吹き抜けのある明るいイメージの規模を大きくしたものと思っていただければわかりやすいと思います。施設の名前は<ゆうとぴあ>ときめております。施設が理想郷:ゆうとぴあになるのは不可能でしょうが、ゆうとぴあを目指す気持ちでこの計画を推進したい気持の表れです。施設は真誠会医院の後の土地の予定ですので、実現すればホスピタウンはいよいよ本格的に総合的医療福祉の街の実現といえると思います。このような総合的医療福祉の街は山陰はもちろん全国的にも少なく注目を浴びるものと思われます。このホスピタウンの建設は折からの米子の重要施策、健康保養都市構想と補完的意味合いを持つものであり米子市政への具体的貢献ともいえると思います。これからもホスピタウンは全国レベルに通用する理念、全国の地域医療のオピニオンリーダーを目指してゆく予定です。

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