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ホスピタウン便り

VOL30 (平成13年7月)

 

パソコン百台、米百俵

現在、小泉総理大臣が所信表明演説で発言した米百票がブームになっています。
小泉総理は、明治初頭、財政窮乏に苦しんだ旧長岡藩が救援物資として届いた米百俵を将来的な学校設立資金として使った逸話を「今の痛みに耐えて明日を良くしようという『米百票の精神』」として紹介しました。
 真誠会にとって米百俵とは何だったのでしょうか?それは『パソコン』です。真誠会は現在のようなIT革命が言われる前からコンピュータネットワークを奨励してきました。今から6年程前はパソコンの価格は一台が約20万円もしていたので、一般職員にとっては、すぐに手が出る金額ではありませんでした。そこで真誠会では赤字覚悟で、職員へパソコンの奨励のために、職員が個人的にパソコンを購入した場合、その領収書を持ってくれば個人に対し2万円の補助を出しました。また実際にパソコンの技術習得のため、米子市内の家電店のパソコン教室を貸切って真誠会専用のパソコン教室を開きました。これにも真誠会としては多額の補助を出しました。
 平成13年になってパソコンを入手することは社会的にごく通常の買い物という概念が浸透してきましたので補助を打ち切りました。パソコン購入補助期間中には約40名くらいの職員がパソコンを購入したと思います。援助額は約80万円でしたがパソコンの普及にとても重要でした。
 また、真誠会では1千数百万で米子ホスピタウン、弓浜ホスピタウン、富益デイケアなど離れた施設間でも総合的に情報を管理することができるネットワークシステムも作りました。
 現在、真誠会全体としては約100台のパソコンが稼動しております。真誠会は夢の実現のために次々に新天地を求めて業務が広がっておりますので経済的なゆとりはありません。ですが、将来に羽ばたく真誠会を夢見ながら13年間努力してきました。お金は無くても従業員が一致団結すればこれだけの規模と、これだけ可能性のあるスタッフで、世間一般のレベルを超えるコンピュータネットワークが出来るのです。今回小泉政権が、3年以内のIT革命の実現を打ち出した時に、真誠会ではその基礎はすでに出来あがっていました。
 今までも、これからも真誠会は「(優秀な)人材100人,米百俵」、あるいは「パソコン百台,米百俵」で行きたいと思います。

21世紀の真誠会ロビー改革
 真誠会医院は昭和63年9月に開院しました。開院当時の外来ロビーはそれなりの斬新さがあったと思いますが、開院以来14年近くなります。本年は2001年となり21世紀を迎えたのを記念して、真誠会医院では外来ロビー周りを大幅に改革を行いました。今回の改革の目的は、[患者さんの長い待ち時間]を少しでも軽減することであり、私の開業以来、ずっと気にかかっており悩んでいた事でした。
 皆さんすでにご存知の通り、平成12年4月より患者さんのお世話専属の池本がいますが、外来が混雑している時の待ち時間は、一人平均30分から45分、長い場合には1時間、時には2時間くらいあり、その時間をどうしても解決することができないでいました。患者さんの待ち時間を短縮するためには診察時間を短くすることしかありません。しかし、それは医療の質を低下することを意味します。熱心に患者さんを診察すれば、それだけ待ち時間が長くなってしまい患者さんにご迷惑をおかけするという矛盾が生じます。
 そこで私は、患者さんにとって大切な時間であるだけに、その苦痛な待ち時間を出来れば有効的に且つ快適に使っていただけるよう次の改革を考え実施いたしました。
【1】大型50インチのテレビの設置:
幸運なことに午前中の一番長い時間待っていただかなくてはならない時に、イチロー選手や新庄選手が活躍するメジャーリーグが放映されています。メジャーリーグの内野は芝生がきれいなので心が和みます。もちろん大相撲のときの各力士の画像は迫力があります。

【2】ミニ図書館の開設:
真誠会全体の職員に呼びかけて集まった1000冊の本をもとに開設しました。貸し出しも出来るようにしました。雑誌も老若男女のあった多種の雑誌、小説、その他もろもろの種類の本を揃えました。ミニ図書館を開設して約一ヶ月になりますが、待ち時間には週刊誌、趣味の本などを読まれ、小説などの単行本は借りて帰られます。

【3】花による癒し:
ロビーのイヌ走りのところに職員が丹精をこめて花をいっぱい植えてくれました。美しい花はいくらあっても多すぎることはありません。これから冬以外の季節はなるべく多くの花を植えて皆さんに楽しんでいただきたいと思います。

【4】アロマセラピー:
まだ患者さんの多くの方はお気づきではないと思いますが、午前10時から12時にかけて外来ロビーでは心を安らげるため、アロマセラピー(香りによる心、脳の癒し)を行っております。何種類かの香りがありますので、今後いろいろ香りを変えてみたいと思います。午前の診察の10時ごろから、ほのかな甘すっぱい香りが外来一面にたちこめております。

アロマセラピーとは?
「アロマ」は“芳香”、「セラピー」は“療法”のこと。香りをつかった健康法です。
 アロマセラピーで使う香りには不思議なパワーが秘められています。
その香りのもとになるのが「エッセンシャルオイル」。植物から採れる100%の純粋なものでできています。
 この「エッセンシャルオイル」で芳香浴やマッサージなどで身体に取り込み心と体の両方が元気になる健康法が「アロマセラピー」です。

【5】「笑顔いっぱい花いっぱい」キャンペーンの実施:
真誠会医院の職員は全員丸い黄色いニコニコマークのバッジをつけて患者さんに対応しております。対応にご満足できない職員がおりましたら池本に言っていただけるか、ご意見箱にご意見をいただければ幸いです。

 私は今後も、真誠会外来ロビーを単に私たちだけではなく、患者さんと共に二人三脚で改善し快適な外来にしたいと考えておりますので、どうか皆様のご協力をお願い申し上げます。なお図書の本は随時寄付を申し受けておりますので、他の人と喜びを分かち合える図書がありましたらご寄付を賜りますようお願い申し上げます。

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