ベトナム視察研修に参加して

医療法人真誠会 常務理事
前田浩寿

 将来的に日本全体の労働人口が減少していく中で、外国人を雇用する必要性が高まっていくことを考え、9月にベトナム視察研修に参加させて頂きました。
 この研修では、日本語学校やベトナム人の若者(日本への介護派遣候補生)と交流する機会を得ることができました。特に印象深かったのは、候補生が1日10時間の日本語の勉強を日課とし、日本への派遣期間中には子供や親の死に目にも会えない覚悟を持って来ている姿でありました。自らの人生をかけて挑戦しているというベトナムの若者の姿勢から私たち日本の若者が学ぶべきことは、たくさんあると感じました。しかしながら、外国人の職場への受入は想像以上に難しく、特に、言語の違い、国民性の違い等に起因する職場での不協和音など、解決すべき課題がたくさんあることを実感しました。
 私たちは、単に働き手として外国の人を捉えるのではなく超高齢先進国の使命として、私たちの介護を伝えていくことを決して忘れてはならないと、視察研修の終わりに一番に感じました。

教室に掲げられている看板
「努力しない者に成功はない」


日本語を勉強するベトナムの若者たち


ベトナムの街並み